候補その⑧ 湘南パート2

2018年3月。

葉山エリアのことを色々調べたり、そこに住む方々のブログを読んだりすると、葉山から海岸線沿いに南に横須賀市、そして三浦市と広がっているということが分かりました。また、その頃に横須賀市にあるソレイユの丘という子供が遊べる娯楽施設に行った時、そこから葉山方面に海岸線を車で走らせてみました。すると、海岸線に沿って、こ洒落たレストランや、素敵な別荘のような建物などが建っていて、素敵なエリアだということが分かりました。

こうやって実際に車で走ってみて、秋谷(あきやと読みます)エリアが何となく素敵なエリアだなーと感じました。そこで検索条件を、「秋谷」や「横須賀市」に広げて探してみました

① 秋谷の中古戸建 2400万円
物件は築10年程度のものでしたが、実際に見てみるとリフォームの必要がありそうでしたので、予算面からも見送ることにしました。この物件は国道から急なこう配の小道を上がった場所に建っていたのですが、改めてこの辺りで運転するには高度な運転テクニックが必要なんだ、ということを再認識させられました。秋谷エリアの中でも国道から入ったエリアというのは、葉山の比にはならないくらい急こう配で道が狭かったです。到底、私が運転できるような道ではありませんでした。。。

② 佐島の中古マンション 1700万円
葉山から国道沿いに、秋谷を過ぎてから見えてくるのが佐島(さじまと読みます)という地名です。佐島は元々別荘エリアで、そこが現在再開発中のようでして、大規模な工事をしているところがいくつかありました。また、とっても素敵な別荘がいくつもありました。そして漁港近くには魚屋や、美味しそうな魚介類を出してくれるお店や、オーシャンフロントの素敵なレストランなどが建ち並び、日常とは異世界な、独特な雰囲気が漂います。物件は、そんな中に建つ、オーシャンフロントのマンションでした。ベランダから広がる海の景色は最高です。そして、私が考えていたセカンドハウスに望む条件もほぼ満たします。地産地消な新鮮なお魚やお野菜が手に入り、マンション前の海で遊べ、きれいな星空も見えそうです。BBQや薪ストーブは諦めなければなりませんが、条件の優先度としては問題ありません。予算の1000万円台にも合いました。

③ 葉山の中古マンション 1100万円
こちらは国道沿いにある、マンションでした。国道沿いにあるため、葉山や秋谷の急こう配や小道に悩むことなく、アクセスできそう。また、駐車場は地下駐車場を月極で契約できるとのことで大変便利です。②の佐島に近いこともあり、ほぼほぼセカンドハウスの条件は満たされます。海抜は10mを超えているので、津波などのリスクは少し緩和されそうでした。ただ、土砂災害については警戒区域に入っていましたので少し気になるところでした。私がこの物件で一番気にいったポイントは、海遊びできる場所までの距離でした。物件から国道を渡るとすぐに海に出ることができる階段があります。そこから降りてすぐがサーフスポットだそうで、海水浴はできないとのことでしたが、ちょっとした海遊びならできそうです。そして同時に、予算が抑えられることもとても魅力的でした。

ここでマンションという選択肢は、予算面でかなり抑えられることが分かりました。一方で、月々の管理費、修繕費そして駐車場代が必要とはなるのですが。



足掛け2年、セカンドハウス探求の旅に終止符を打つ時期が来たようでした。選択肢は、②と③に絞られました。どちらも捨てがたい長所があり、とても悩みましたが、私の中でポイントとなったのは、津波リスクと予算でした。佐島の非日常感は最後まで捨てがたい長所でしたが、それを上回る安心感や今後現実的に突きつけられる予算という面で、葉山の物件が少しだけ上回りました。

そして一番の決断、それを買うかどうか。

ここに来て、そもそも買う必要があるのか、ということが心をよぎりました。実際に、葉山エリアには物件を見たり、子供を連れてソレイユの丘に来たり、海を見に来たりして、何度も日帰りで来ています。セカンドハウスがなくても、週末に葉山エリアで遊んで暮らすということは十分、今の生活で成り立つことです。

しかし、私は買うことを選びました。

それは、子供たちが自分の手元から巣立っていくのは、10年後くらいと思っており、それまでのキラキラした時間、キラキラした思い出をできる限りたくさん作りたい、そのための可能な限りの「努力」をしたいと考えていたからです。そしてそれが子供たちの人間としての成長に繋がってくれたらこんなうれしいことはない、と思いました。ここで、そのための親としての「努力」を、物件金額から以下のように計算してみました。

10年間分の「努力」
物件: 1300万円(諸経費込)
固定資産税: 100万円
管理費修繕費: 100万円
合計: 1500万円
(10年後、資産売却時に500万円くらいで売れれば、1年につき100万円くらいなものでしょうか)





2018年6月、そんな訳で葉山にセカンドハウスを購入することを決めました。

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