歪んだ自己肯定感にならぬよう「褒め方」を考える

 こんにちは、管理人のまちゃみんです。

2人の子供を持つようになって、世の中に起こる出来事を、

「この人(出来事の渦中の人)はどんな環境で育ってきたのだろう?」

この視点が、子供を持つ親となり自分の中に新たに加わったように思います。

最近なら、藤井聡太二冠とか(ママあるある!)。

あとはオオタニサーン(大谷翔平)とか、若手ベンチャー社長とか。

そんなことを考えながらネットを見ていると、

コロンビア大学のミューラー氏とデュエック氏が行った、

「褒める」ことについての大規模な実験結果を見つけました。


「褒め方」の実験

まず実験対象となった10~12歳の子どもたち400人にIQテストを数回実施し、褒め方を変えたグループ間でどんな違いが表れるか、という実験です。

1回目:比較的易しいテストを受ける

その子どもたちを3つのグループに分けてテストを実施し、テスト結果を告げた後(全員に8割以上正解だったと告げる)、異なる声掛けをします。

グループ1:「たくさん解けたなんて頭がいい!」と褒める

グループ2:何もつけ加えない。

グループ3:「いい点が取れたのは一生懸命がんばったからだね」と褒める

2回目:二者選択のテストを受ける

自分が受けるテストを2つから選択してもらいます。

1つ目は易しいテスト、

2つ目は難しいテスト、でもチャレンジすれば何かを学べるよとつけえ加えて。

3回目:

わざと非常に難しいテストを受けてもらいます。

4回目:

1回目のテストと同程度の易しいテストを受けてもらいます。


実験で分かったこと

褒め方で分かれた「失敗を恐れる傾向」と「挑戦する姿勢」

2回目の選択制テストで難しいテストを選ばなかった子どもの割合はグループで以下のとおりでした。

グループ1:65%

グループ2:45%

グループ3:10%

「努力したこと」を褒められたグループ3の子どもたちは、90%が難しいテストに果敢に挑戦し、さらに家に帰っても続きを解きたいと言った子の割合も高かった、ということでした。

一方、「頭がいいこと」を褒められたグループ1の子どもたちは挑戦した割合が最下位で、

これは何も褒められなかったグループ2の子どもたちよりも挑戦した割合が低い、という結果でした。


さらに3回目の非常に難しいテストを受けたときは、

グループ3の子どもは難しいテストを気に入ってやる気満々だった、というのに対し、

グループ1の中で、家に帰っても続きを解きたいといった子はほとんどいなかった、ということでした。


このことから、

「努力したこと」を褒められた子供たちは果敢に目の前の難題に挑戦したのに対し、

「頭がいいこと」を褒められた子供たちは頭がいいと自身の能力を褒められてうれしい反面、

それゆえ能力が否定されてしまうという「失敗」を恐れる傾向が強くなり、結果として挑戦をしなかった、ということが分かります。


失敗できないという「周囲の目」の呪縛

3回目の難しいテスト結果を伝えた後、

みんなの前で点数を発表させたそうです。

すると、グループ1の子どもは40%がうそをついて実際の点数より高い点数を発表した、ということでした。

グループ2と3の子どもの中にも10%が高い点数を発表した子どもがいたということなので、

少なからず自分を高く見せたいという心理や、

うそをついてしまう心理ははたらくようですが、

ただ、自身の能力に自信があるのに悪い点数を取ってしまった子どもには、

周囲の目というプレッシャーが想像以上にかかってしまうことが分かりますし、

「努力をしたこと」を褒められた子どもには、自分の能力に過信する変なプライドがないのが分かります。


4回目のテストで分かった「子どもの伸びしろ」の可能性

1回目と同じ難易度の4回目のテスト、

グループ1の子どもたちは平均して20%成績を落としてしまったのに対し、

グループ3の子どもたちは平均して30%成績を伸ばした、ということでした。


今の能力を過信することなく、

果敢に挑戦し、

努力する大切さ、

この実験を通して教えてくれたように感じます。


自己肯定感

1年以上前にこんなことを書いていて、

今のトレンドである自己肯定感にちょっと疑問をいだいていたようです。

事件を見ながら考えさせられる親子関係

今回の「褒め方」の実験から、

子どもたちの挑戦する姿勢、

いらぬプライドや挫折感などなど、

そういうのは親である私の力量、

というか「褒め方」でどうにでも変えられるもの、

ということに気づかされました。

自己肯定感を上げるために「褒める」ことは必要ですが、

時々その褒め方を振り返りながら、

子育てをしていこうとおもうのでした!

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